雇用保険二事業は、失業の予防や雇用機会の増大等を図るために行われる事業です。この記事では、雇用安定事業と能力開発事業の内容について解説します。
雇用保険二事業とは
雇用保険二事業とは、失業の予防、雇用状態の是正、雇用機会の増大等を図るために行われる事業です。
失業等給付とは別の事業として位置づけられています。

二事業の種類
雇用保険二事業には、次の2つの種類があります。
①雇用安定事業 雇用の安定を図るための事業です。
②能力開発事業 労働者の職業能力の開発・向上を図るための事業です。
雇用安定事業
雇用安定事業の主な内容は、次のとおりです。
- 事業主に対する助成金の支給
- 高年齢者、障害者等の雇用促進
- 地域の雇用開発
主な助成金
- 雇用調整助成金
- 特定求職者雇用開発助成金
- キャリアアップ助成金
- その他
事業主の雇用維持努力や、就職困難者の雇用を支援します。
能力開発事業
能力開発事業の主な内容は、次のとおりです。
- 公共職業訓練の実施
- 職業能力開発施設の設置・運営
- 事業主が行う教育訓練への支援
主な助成金
- 人材開発支援助成金
- その他
労働者の技能向上や、事業主が行う教育訓練を支援します。
保険料負担
雇用保険二事業の保険料は、事業主のみが負担します。
保険料負担の違い
- 雇用保険二事業:事業主のみが負担
- 失業等給付・育児休業給付:労使折半
事業主向けの事業であるため、事業主が全額を負担する仕組みです。

実施主体
雇用保険二事業の実施主体は、政府(厚生労働大臣)です。
むすび
雇用保険二事業は、雇用安定事業と能力開発事業の2つで構成され、事業主への助成金や労働者の能力開発支援を行っています。
失業等給付が労働者個人への給付であるのに対し、雇用保険二事業は事業主支援や雇用環境整備が中心です。
保険料は事業主のみが負担し、雇用調整助成金やキャリアアップ助成金など、様々な助成金を通じて雇用の安定と労働者の能力開発を支援しています。
