労働保険では、年度の初めに概算で保険料を納付し、年度終了後に実績に基づいて精算する仕組みになっています。
この記事では、概算保険料と確定保険料、年度更新の流れについて解説します。
概算保険料とは
概算保険料とは、保険年度の初めに、その年度に支払う見込みの賃金総額をもとに概算で算出・納付する保険料です。
実際の賃金額が確定する前に、見込み額で先に納付します。
確定保険料とは
確定保険料とは、保険年度終了後、実際に支払った賃金総額をもとに算出し、前年度の概算保険料と精算する保険料です。
実績に基づいて正確な保険料を計算し、概算保険料との差額を精算します。
年度更新の流れ
年度更新は、次の流れで行われます。
年度更新の流れ
- ①前年度の確定保険料を計算
実際の賃金総額 × 保険料率で計算します。
- ②今年度の概算保険料を計算
見込みの賃金総額 × 保険料率で計算します。
- ③確定保険料額から前年度に納付した概算保険料を差し引いて精算
差額がプラスなら追加納付、マイナスなら還付または充当となります
- ④差額を今年度の概算保険料と合わせて申告・納付
精算後の差額と今年度の概算保険料を合算して申告・納付します。
申告・納付期限
継続事業 毎年6月1日から7月10日まで
ただし、暦(土日)の関係で期限が多少異なる場合があります。
概算保険料の計算の特例
概算保険料を計算する際、賃金見込額の算定には特例があります。
特例の適用条件 前年度の賃金総額の50%以上200%以下の見込みの場合
特例の内容 前年度の賃金総額をそのまま使用することができます。
この特例により、賃金見込額の算定が簡素化されます。
むすび
労働保険の保険料は、年度の初めに概算で納付し、年度終了後に実績で精算する仕組みです。
毎年6月から7月にかけて行う年度更新では、前年度の精算と当年度の概算納付を同時に行います。
賃金見込額が前年度の50%から200%の範囲内であれば、前年度の賃金総額をそのまま使用できる特例もあります。
事業主にとって重要な手続きですので、期限内に適切に申告・納付することが大切です。
